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これにより、観光客の分散を促し、地域活性化と観光・交通インフラの向上を同時に実現する壮大なビジョンが描かれています。
本日夕方の記者会見で、長崎知事は「地域住民との対話を重ねた結果、鉄軌道の敷設が環境負荷やコスト面で大きな課題を抱えていることが明らかになった」と説明。これを受け、富士スバルラインの大規模工事を伴わないゴムタイヤ式システムの方が適していると判断したと述べました。
当初の富士登山鉄道構想で検討されていた路面電車(LRT)案に対する住民の反対が、今回の方針転換に大きな影響を与えたことが改めて示されました。
「富士トラム」は、鉄軌道ではなくゴムタイヤを採用し、鉄道とバスの利点を融合させた次世代型交通システムです。動力には、山梨県が推進する「グリーン水素」を活用する予定です。
車両の誘導には磁気マーカーや白線を使用し、道路を削るような大規模工事を避けながら、コスト削減が見込まれています。また、軌道法の適用により、従来のLRTと同様に富士スバルラインの一般車両の通行を規制し、富士山周辺の来訪者管理を強化することが可能です。
【過去関連記事】 2023/12/6 富士山登山鉄道構想の是非をめぐり-山梨県知事が富士吉田市の住民説明会に登壇 2024/7/16 【現地レポ】富士山山開き後の初週末-新たな登山規制と五合目の喧騒 |
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調査結果によると、鉄道の敷設・運営に関して検討された4つの方式の中で、最も有力な運営スキームとして「上下分離B」方式が挙げられています。この方式では、鉄道の敷設と運営におけるリスクを官民で分担し、年間利用者数を300万人、設備投資額を1,486億円と見込んでいます。また、利用者数が50%減少した場合や設備投資が50%増加するなどのリスクシナリオにおいても、黒字を維持できるとされています。
鉄道と周辺事業を一体で考慮した経済波及効果の試算によると、鉄道と周辺事業を合わせた40年間の累計で約1.56兆円の経済波及効果が見込まれ、延べ12万人の雇用創出が期待されています。
なお、報告書は今後、山梨県や国土交通省のサイトでの公開が見込まれます。
富士登山鉄道構想は山梨県が2021年に、富士山の世界遺産登録抹消の危機を防ぎ、富士山五合目のオーバーツーリズム対策や富士山保全を目指す構想として策定されました。その後、富士登山鉄道構想を巡り、特にコロナ禍が明けた2023年度から、山梨県と反対姿勢を示す富士吉田市との意見対立が進んでいます。
富士山登山鉄道構想で導入が想定されている鉄道は、LRT(ライトレール)と呼ばれる低床車両型の路面電車の一種で、最近では2023年8月に開業した「宇都宮ライトレール」が話題になりました。
これまで、山梨県の長崎知事は、反対意見に対して「LRTありきでない」と説明しつつ、鉄道構想について検討を進めてきました。それに対し、富士吉田市の堀内市長は、環境負荷や地元経済への影響を懸念し、山梨県のやり方は「LRTありき」と構想に強く反対しています。両者はそれぞれの議会や定例会見で意見を述べ合い、立場の違いが鮮明となっていました。
その状況下、地元山梨日日新聞が今年7月1日、富士山五合目の新たな登山規制が施行される日に合わせ、県内27市町村の首長などを対象にアンケートを発表しました。
結果は、市町村首長においては、賛成13市町村、反対1市、どちらとも言えない13市町村の結果でした。富士山近隣の北麓6市町村では、富士吉田市以外の5町村が賛成し、唯一富士吉田市が反対の立場を取っていることが明らかになっています。
2024年7月1日 山梨日日新聞「富士山登山鉄道構想に関するアンケートの回答と理由」 |
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特徴として、富士山登山鉄道構想を知っている人の74%が反対し、知らない人の50%が賛成しています。また、富士山登山の経験者と未経験者の両方で反対意見が多くなりました。
周辺6自治体の富士山登山鉄道構想への賛否は、富士河口湖町、鳴沢村、西桂町、忍野村、山中湖村が「賛成」を表明し、富士吉田市が「反対」の立場。山梨県は11月下旬から各地域に出向いて住民向け説明会を開催しているところです。
また、来年1月下旬、山梨県と静岡県、観光事業者、環境団体などは、富士山のオーバーツーリズムおよび富士山登山鉄道構想について意見交換を行う予定です。
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構想が実際に進むか否かは、現時点では分からない。事業化が正式に決まっても、実際に鉄道が走り始める時期の見当はつかない。それどころか、鉄道とは異なる事業が展開される可能性すらある。そんな段階なのだが、山梨県内では行政はもちろん、企業・団体、住民、地元メディアまでも巻き込んだホットな話題になっている。県外の観光メディア視点で見ても、この状況はユニークで興味深い。
山梨県が2021年2月に発表した構想で、世界文化遺産の富士山の価値の保存と適切な利用を推進するため、富士山河口湖町から富士吉田口5合目へ至る富士山有料道路(富士スバルライン)上にLRT(次世代型路面電車)の敷設を検討するというもので。2023年度には、県に知事政策局直轄の「富士山登山鉄道構想推進グループ」という部署が設置され、本格的に事業化の検討が始まった。なお、長崎知事は、今年1月の知事選挙で再選し、現在2期目を務めている。
富士北麓エリアの6自治体における富士山登山鉄道構想への賛否は、富士河口湖町、鳴沢村、西桂町、忍野村、山中湖村が「賛成」を表明しているが、富士吉田市のみが「反対」の立場を取っている。しかし、これらの意見は各自治体の主に首長によるものであり、地域の住民全体の意思を反映したものとは言えない。選挙で選ばれた首長であろうと、行政と地域住民との間の意見は異なることがあるし、構想に関して知っている情報にも格差がある。そのため、今回、知事が各市町村を訪れ、直接住民に対して構想についての説明を行うことは意義がある。
説明会が始まる直前に会場に入ると、参加者席はぎっしりと埋まっていて、立ち見の参加者も見られた。会場の収容人数は800名の大型ホールで、住民の関心の高さがうかがえる。参加者はざっと見通したところ、高齢者が多い。これまで地元新聞社などが報じてきた論調では、「県から住民への説明が不十分である」ことを指摘されていたが、当日の会場の熱気からは、これまでの説明不足がかえって、住民の関心を高めたと思えるほどだ。結果として、かなり注目される話題となった。
長崎知事は、冒頭で富士山が今年世界文化遺産登録10周年を迎え、世界の注目を集めていると説明した。しかし、その注目は肯定的なものではなく、オーバーツーリズムや弾丸登山の問題を指摘したCNNやロイターなど海外メディアの報道を紹介しながら説明した。今年夏には知事が日本外国特派員協会(FCCJ)での記者会見を行うなど国内外で富士山の危機に関する情報が発信された。
その後、長崎知事が2013年の富士山の世界遺産登録時にユネスコ傘下の諮問機関イコモスから預かったという3つの課題を宿題として紹介した。具体的には、「人が多いため、来訪者のコントロールすること」、「人口的な景観が目立つため、信仰の場にふさわしい景観にすること」、「環境負荷として自動車やバスの排ガスを抑制すること」の3つを挙げ、これらの課題を急いで解決しないと、富士山が世界遺産として保たれる保証がないと訴えた。そして、山梨県には、世界の宝物である富士山を守る責任と義務があると強調した。
ユネスコが定める世界遺産条約によれば、「文化遺産および自然遺産を人類全体のための世界の遺産として損傷、破壊等の脅威から保護し、保存することが重要」とされ、このような価値が認められる地域や文化が世界遺産に登録される。2023年10月現在、日本では文化遺産20件、自然遺産5件の計25件が登録されている。
文化庁世界遺産: https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/sekai_isan/
編集部が文化庁に問い合わせ、「世界遺産登録時にユネスコに登録料を支払うのか」と質問をすると、そのような支払いは行われていないと回答があった。ただし、日本はユネスコに対し、加盟国として外務省から毎年約30億円の分担金が支払われていた。ユネスコの科学技術活動全般に使用されている。
富士山は、「信仰の対象と芸術の源泉」として、歴史文化的な価値が認められ、「世界文化遺産」として登録されている。多くの人が富士山は日本一高い山や絶景など観光名所として捉えているが、世界遺産登録では、地域での信仰と芸術に焦点を当てた歴史文化価値が評価されている。このような背景について、日本人は理解しておくべきだろう。
文化庁 文化遺産オンライン: https://bunka.nii.ac.jp/
長崎知事の説明によれば、富士山五合目の訪問者数はイコモスが参考にした、世界遺産登録以前の2012年度の231万人に比べて急増しており、2019年度には506万人に達したことがグラフで説明された。そして、今年、コロナ禍を経て、富士山のオーバーツーリズムの問題が浮き彫りになった。
ふと気付くことは、世界遺産登録からすでに10年が経過しても、イコモスから出された3つの宿題の1つも解消されていないということだ。富士山登山鉄道構想の話とズレるが、これらの責任の所在は、これまで議論になってはいない。
世界遺産登録当時、山梨県の体制や国(文化庁)に加えて、イコモスの見通しが甘かったのではないかという疑問も浮かぶ。また、日本側は、単年事業、知事交代もあり10年が経過すれば責任の所在は曖昧を通り越して、なくなる。そして、今、富士山は「オーバーツーリズムが問題だ」と騒ぎになっている。
長崎知事は、何も手を打っていなかったわけではないと話す。山梨県ではマイカー規制や営業時間の短縮などの対策を講じたが、それ以上にバスの運行量が増えたことで、富士山への訪問者数は増加し続けているというのだ。
しかし、来訪者数の増加は富士山周辺でビジネスを行う関係者にとっては好都合だとも言える。記者はさまざまな観光地で、「人が来過ぎると困る」と話す一方で、利益第一の観光事業者を普通に見てきた。ある観光名所で、「今日は日本人ばかりだから駄目」と言った土産物屋店主の言葉が記憶に残る。行政が訪問者を減らすための対策を打てば、その影響を受けるため抵抗する事業者もいることだろう。
長崎知事は、「世界、日本、山梨県の宝になった富士山を後世に引き継いでゆかなければならないという思いは、会場にいる人と共通していると思う。いかがでしょう」と問いかけると会場から大きな拍手が起きた。そして、「同じ価値観を共有している仲間であることを前提に話をさせていただきたい」と言い、富士山登山鉄道構想はあくまで県からのひとつの案であるとして、プレゼンテーションに進んだ。
まず、鉄道は現状自動車道路である富士スバルラインに路面電車の軌道を埋め込み、地面からワイヤレス給電で走行させることで自然破壊をともなう開発は行わないことが示された。一方で、堀内市長は工事によって自然破壊が進むと指摘している。
続けて、五合目の人工的景観の解決策として、山肌を削って作った駐車場を埋め戻し、自然回帰を目指し、自然と調和した空間や、現在営業中の土産物屋やレストラン、宿泊施設が入る建物を作りたいとしてイメージ図が提示された。その図はよく見るトーンで、建築家の隈研吾氏によるものだった。
私感になるが、10年前であれば同氏の参画は、反対派をも納得させる人物であったかもしれないが、令和時代はどうなのか。仕事柄さまざまな地域で同氏の名前を聞くことがあるため、個人的にまたかと思ってしまう。反対派からどう映るだろう。
また、富士山五合目への交通手段として、LRT(路面電車)と電気バス、ロープウエー、ケーブルカー、モノレール、鉄道を比較した表が提示され、上質感やバリアフリー、安全・安心運行、シンボル性、物資・廃棄物の運行などについて評価された。図表は2025年、富士五湖観光連盟が作成していたものだと言う。また、LRTと電気バスの人数輸送を比較して、バスは台数が多くなり、発着数が頻出し、立ち乗り客が出るとして、LRTに優位性があると説明した。なお、富士五湖観光連盟は当時の状況から鉄道に優位性があると山梨県と富士吉田市に提言したが、その後、考えを取り下げた。
さらに自動車のタイヤ摩擦によるマイクロプラスチックごみの問題解消や、LRTのエネルギー効率、道路交通法から軌道法が適用され、平時に自動車が走行できないことをメリットとして挙げた。
反対派から特に問題と指摘されている事業予算1400億について、知事は山梨県だけでなく政府補助金や民間企業からの出資を想定している。県の出資は配当で回収さるで、安心してほしいと話した。また、富士スバルラインは県有地のため鉄道会社の賃料収入が見込めるとも説明した。さらに、赤字を垂れ流すだけの事業では、今の山梨県ではもたないと話す。「山梨県では…」という言葉は、逆に真実味がある。後ほど調べると地方公共団体の財政力指数(総務省)で山梨県は、47都道府県中、毎年30位あたりで全国平均を下回る。構想は県の財政力を踏まえた上での発言ともとれる。
ひと通り構想の説明が行われ、「オーバーツーリズムに対応し、イコモスからの課題を解決するだけでなく、将来に向けての大きな価値を付加する、それが登山鉄道であり、世界レベルの観光地を作りあげてゆきたい」と取りまとめた。
追加して、新たにLRTの2次交通の可能性を示唆し、富士急行線「河口湖駅」や「富士山駅」とつないで、河口湖や山中湖に周遊することも可能だと話す。
続けて、LRTが入れない場所には、小型の自動運転EVバスが活用できるというアイデアを出した。ちなみに、自動運転EVバスは、今まさに富士吉田市が実証実験を推進しているところだ。
そして、これらの話もあくまでアイデアで、今後、意見をぶつけ合いたいとして、「登山構想ありき」ではないことを強調した。なお、長崎知事は、この記事で説明する以上に、みんなでアイデアを出し合い、解決策を導き出したいという言葉を何度も繰り返していた。
長崎知事から構想の説明がされた後、参加者との質疑応答が行われた。以下、主なQ(質問者)A(長崎知事)のやりとりだ。
運賃1万円と聞くが、家族で乗れる価格なのか?
県民は無料でもよいと思っている。一方、1万円支払ってでも行きたいと思える場所を作りたい。
富士吉田の市民で実際に鉄道について詳しく知っている人が少なく、情緒的に反対者が多い。今回の知事の説明をもとに議論が始まられるのはよいことだ。
この説明会は始まりの始まり。登山鉄道構想はひとつのアイデア。指摘を踏まえ、考え方を進化させていきたい。
どんな弊害がおよぶかは想像がつきがたい。ただ、富士山がもう宝ではないと言われた時、日本人がどう思うか。どんな影響が及ぶのかを研究して整理したい。
富士山噴火時の避難方法はどうなるのか?(現行と照らし合わせ)
5合目には緊急避難車両を停車させる(緊急時は走行)。LRTが動けば輸送力は車より上。鉄道の問題に限らず、安全確保はいろいろなケースを想定し対策を考える。
着工期間と工事期間中の休業補償は?(5合目・スバルライン・周辺宿泊業者)
10年はかからない。休業補償を行うことは当然だと思う。
(続けて)平地の宇都宮のLRTは5年かかった。坂道の富士山は時間がかかるのでは?
時間がかかるのは用地買収、スバルラインは県有地のため一気に工事が進められる。
今日の説明会は有意義だ。話し合わなければならない問題も出た。今後も話し合い、回数を重ねてコンセンサスを得ながら、構想を進めてほしい。
説明会は議論の進捗があったところでまたやりたい。緊張して冒頭に伝えられなかったが、今日、会場を手配してくださった富士吉田市関係者に感謝を伝えたい。
来年に向けては5合目から上はオーバーツーリズム是正の条例を検討している。麓から5合目はマイカー規制をしても(実証済み)、バスは多くなり効果を得られない。
イコモスから指摘される人数制限はクリアできるのか?
通年観光になると平常化できて目標数が見えて、イコモスと議論できる。
毎年、雪崩もある中、通年運行ができるのか?
雪崩が起きる箇所は想定できていて、洞門を作る。
(富士五湖観光連盟所属)資料の使われ方に疑念がある。7項目が示されているが当時18項目(※)あった。ピックアップする項目により評価が変わる。新しい研究をすべきでは。
ぜひ一緒になって研究していただけないでしょうか。
※後日、項目数について富士五湖観光連盟に確認すると元の資料には25項目あり、説明会で言い間違えたと言う「富士山の環境と観光のあり方検討会報告書」。また、当時の提言を取り下げた理由は、その後、EVバスの実用化、雪崩の問題があり、項目の検討背景が変わったとも言う。 |
質疑応答では、一部の質問者が感情的な思いを話していたが、おおむね質問者と長崎知事のやりとりは成立していた。長崎知事と構想に反対している質問者に向けられた拍手は五分五分か、意外と知事への拍手が大きかったように思う。席によるかもしれないが、地元メディアが堀内市長と長崎県知事の対立構造を盛んに報じていたため、そのムードで会場全体が包まれているのかと思っていたが、そこまでではないと感じた。
今の時点では、反対する人が賛成することやその逆も意見が変わることはないように思える。中立だった人がどちらかを判断できるかもしれない。富士山を守るという同じ価値観を共有しながら、結局、住民は個人の価値観で、自身の気にかなうかどうかで決める。その上で、賛成と反対に分かれる利害関係者の票取り活動が絡んでくるだろう。
さまざまな地域の情報に触れる県外メディアの立場からすると、山梨県の構想とそれに反対する富士吉田市の対立により、議論を行うフォーマットが提供され、住民参加の共同作業をしているようにも見えてくる。結果がどうなるのか分からないが、それよりも、衰退する日本の地方で、住民が積極的に参加して、構想をテーマに活発な議論を行う光景は、結果的に住民を元気にさせ、地域活性にもなりそうだ。
しばらくの間、決着がつかず、住民参加はもちろん、さらに住民主体で議論が続けられることが、地域社会にとってよいではないかという感想を持った。
説明会が終わり会場を出ると地元メディアが堀内市長の囲み取材を行っていた。今日は市長の参加が目玉であったが、会場では知事と市民のやりとりが盛んだったから、すっかり忘れていた。市長は、記者から知事の説明に対する受け止めを聞かれると、「これまで聞いたことと同じ」と話した。問題点を聞かれると、「災害対策がほとんど提示されていないこと、古いデータではなく新しい根拠が必要ということ、建設資金に対する根拠が不明確」だと意見を述べた。
質問が終わり、記者が取材を終わらせようとすると、市長の方から付け加えたいとして、「今日、知事が時間を取って議論をしていただいたことは、本当に感謝している」「これからも吉田に来て議論をしたいと言ってくださったことにも感謝している」と話した。その振る舞いは紳士的であった。
住民説明会後、富士吉田市は広報ふじよしだPremiumを発行した。この広報誌では、堀内市長へのインタビュー形式で、富士山登山鉄道に対する考えが述べられている。具体的には、環境や自然に対する電気バスの優位性や、ふもとから登る富士山登山の提案など。富士山登山鉄道構想への反対意見と山梨県の戦略性も批判している。また、地元新聞社の登山者アンケートの結果が引用され、約1/3の人が構想について分からないと答えたことについて、地元および全国への周知と協議が必要だと説明されている。なお、広報誌は住民説明会前に制作された可能性があるが、引き続き、富士吉田市が県に対して求めていることに変わりはない。
なお、広報誌で唯一確認できた富士吉田市と山梨県の共通点は、見出しにあった「富士山を守り、富士山を未来に引き継ぐために」という言葉だった。
今後の動向として、山梨県は12月中に、残りの富士北麓地域の自治体での住民説明会を行う。一方、富士吉田市は9月から11月末にかけて行った富士山登山鉄道構想の是非を問うネットアンケートの集計結果を発表する可能性があり、注目される。
年内の動きによっては、長崎知事と堀内市長ほか関係者が新年の初詣に祈願する内容が変わるかもしれない。しかし、そんなことよりも重要なことは、多くの住民や、日本はもちろん世界の富士山ファンが、2024年の初日の出を迎える際、富士山登山鉄道構想の問題を少しでも考えること。これこそが、長崎知事と堀内市長が共有している、「富士山を未来に引き継ぐための力」ということだろう(編集部)。
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]]>The post JR西日本が子ども向けに観光列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南ミニツアーを計画 appeared first on よい旅ニュース通信 |旅先を見つけるニュースサイト.
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参加は抽選制で約100名、大人と小学生が1グループで2名以上4名で申込み。参加費は大人1,000円・小学生以下500円で、席不要の未就学児は無料。応募は8月20日(日)までに日本旅行の専用ページから。
観光列車「WEST EXPRESS 銀河」は、JR西日本が2020年9月からJR西日本エリアで運行してる観光列車。紀南コースは今期9月から来年3月まで、夜行(京都発~新宮駅着)、昼行(新宮駅発~京都駅着)で各36本運行予定。
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]]>The post 東急が来春、四国・瀬戸内で豪華観光列車「ロイヤルエクスプレス」初運行|内容は7月頃の発表を予定 appeared first on よい旅ニュース通信 |旅先を見つけるニュースサイト.
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「ロイヤルエクスプレス」は東急が保有する豪華列車で、四国・瀬戸内ではJR貨物およびJR西日本の電気機関車を活用し、岡山~鹿児島間をJR西日本、鹿児島~四国島内をJR四国の協力で運行します。なお、今年は伊豆急(4月~6月)および、JR北海道管内(8月~9月)で運行する予定。
四国・瀬戸内のクルーズトレインの詳細発表と申し込みは7月頃の予定。
最初に地方展開した北海道での初年度(2020年)は、募集定員に対し約8倍の申し込みがあった(東急)と言います。
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]]>The post 東伊豆町名物ムーンロードのお月見列車「月夜を駈けるムーンロードトレイン東伊豆号」特別運行(乗車無料) appeared first on よい旅ニュース通信 |旅先を見つけるニュースサイト.
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車内ではムーンロードの写真展示やお月見ガイドの車内放送。ご当地クラフトビールや地元高校生が考案したスイーツの提供。参加者限定フォトコンテストやアコーディオン演奏、抽選会などの企画を用意。乗車定員は200名。乗車料金は無料で、観光協会加盟の宿泊施設予約者が優先。参加申込みは観光協会または宿泊施設。
ムーンロードは満月の前後3日間に観察しやすい光景を町内の北川温泉が商標登録した名称。高台が多い東伊豆町はオーシャンビューから見るムーンロードのPRに力を入れています。
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]]>The post 黒部峡谷トロッコ電車が夜行列車「星空トロッコ」運行|V字峡を進み終点で星空観察 appeared first on よい旅ニュース通信 |旅先を見つけるニュースサイト.
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運行日は9/24(土)・25(日)、10/1(土)・2(日)、11/19(土)・20(日)の計6回。募集人数は25名~50名で各回異なります。
乗車券料金(往復)は大人 10,000円・小人7,000円。記念品、軽食、保険付き。申込みは公式サイトまたは電話。ハガキ、FAXも可。各回先着順。締切日は土曜運行が前週火曜まで、日曜運行が前週水曜まで。料金は参加決定後、事前振込み。
黒部峡谷鉄道は、「普段、乗ることができない列車で特別な体験を楽しんで欲しい。冷え込むのでばっちり防寒対策を。」と言います。
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]]>The post 佐賀県xスクエ二の名コラボ「ロマンシング佐賀」|今年度の第1弾企画を発表(10/8~来年) appeared first on よい旅ニュース通信 |旅先を見つけるニュースサイト.
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JR唐津駅内にラッピング列車のオブジェなどを設置する「ロマ佐賀ステーション」(10/8~2/28)。「サガ」シリーズの楽曲がJR佐賀駅・唐津駅の駅メロディで流れたり、沿線17駅にオリジナル駅名標が設置されたりなど。
この他、佐賀市、唐津市内に10種類のマンホールを設置。既存の17種類と合わせてマンホールを巡るスタンプラリーを開催。
イベント詳細は「ロマンシング佐賀2022公式サイト」。「ロマンシング佐賀」は2014年から継続しているコラボ企画。佐賀県の情報発信および、RPG「サガ」シリーズの大ヒットに貢献しています。
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]]>The post 近鉄の観光列車つどい|夏祭りと夕涼み列車を運行(名古屋~湯の山温泉) appeared first on よい旅ニュース通信 |旅先を見つけるニュースサイト.
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運行日は7/16(土)・17(日)・23日(土)・30日(土)・8/6(土)。料金と定員は「夏祭り列車」が大人3,000円・子供2,000円(60名)、「夕涼み列車」が大人3,500円(40名)。日帰り温泉やロープウェイほか温泉街の施設で利用できる「湯の山温泉割引手形」付き。ツアー申込は近鉄ホームページまたは近鉄営業所。
湯の山温泉は三重県菰野町の人気温泉街。三重県北部の最高峰、御在所岳の山の斜面に温泉宿やレジャー施設が建ち並びます。「色浴衣de湯めぐり2022」実施中(7/31まで)。
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